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 さいたま市から世界や業界、地域の常識を変えるビジネスを展開する起業家発掘の目的で2018(平成30)年に始まり、今回で3回目。海外展開やインバウンドにとどまらず、業種や業界という「世界」を変える、地域という身近な「世界」にイノベーションを起こすビジネスプランを募集するものです。審査基準は「『世界を変える』独創性や革新性があるか」「新たなニーズやマーケットを生み出すビジネスか」「社内外に応援してくれパートナーがいるか」「ビジネスモデルが分かりやすく、収益性が期待できるか」「経営者に熱意と実行力を感じるか」の5視点での審査となり、今回MFCは審査員特別賞を受賞することが出来ました。

■ 事業立ち上げの背景

 MFCは事業責任者の原体験から立ち上がったスタートアップです。人・自然・地域等、様々なつながりから稀薄になってしまった現代。彼自身が育った家庭もそんな現代を代表するような周囲とのつながりが希薄な家庭でした。地域や知り合い同士のつながりが薄く漠然とした孤独感を感じることも多々あり、裕福でもなかったため、家庭はまさに昨今の「孤独」「老後2,000万円問題」「健康寿命と平均寿命の乖離」といった社会問題の縮図だと感じていました。
 そんな中あるきっかけで農業を体験した時に、これまでにない人とのあたたかい「つながり」を感じたのです。一般的に農業は「農作物を得るための労働」つまり作業のアウトプットとしての「作物」に大きな付加価値が付けられるものですが、私たちが農作業を通じて感じたことは真逆でした。むしろ作物の有無に関わらず、自然に触れながら仲間たちと楽しく作業をするという「農作業そのもの」に強い価値と可能性を感じたのです。
 そんな農作業経験を通じて、農業を起点として「孤独・健康・お金」の問題は解決できると確信し、MFCを立ち上げるに至りました。

■ MFCのビジョン

 多彩なメンバー構成です。農業のテクニカルな部分はもちろんのこと、IT、心理学、金融、経営、ソーシャルデザインといった分野に精通するメンバーで構成されており、強い経営資源を有しています。これらのことから農業の固定概念や常識の枠組みの外から、面白いアプローチができると確信しています。

■ MFCの強み

 多彩なメンバー構成です。農業のテクニカルな部分はもちろんのこと、IT、心理学、金融、経営、ソーシャルデザインといった分野に精通するメンバーで構成されており、強い経営資源を有しています。これらのことから農業の固定概念や常識の枠組みの外から、面白いアプローチができると確信しています。

■ 今後の展開

 事業は3分割しており、現在はフェーズ1としてさいたま市浦和美園及び川崎市宿河原にて体験農業及び農業講習事業を展開しています。フェーズ2(2025年前後)では農作業から得られるデータの利活用(情報信託銀行連携)によるパーソナライズされた体験農業の提供及び会員の資産形成支援、フェーズ3(2030年前後)ではアグリセクター企業へのソーシャルインパクト投資及びその投資情報の公開による会員の資産形成支援事業の展開をしていきます。

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