トランスコスモス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼COO:奥田昌孝)と、AI研究所である「Communication Science Lab(コミュニケーションサイエンスラボ)」は、インフィード広告を中心としたテキスト広告のコピー生成支援システム「AIコピーライター 言葉 匠」(β版)を独自開発しました。2018年春頃のサービス化を予定しています。
「AIコピーライター 言葉 匠」(β版)は、機械学習や自然言語処理(NLP)などのデータサイエンスを活用し、広告プランナーが「何を訴求したいか」を入力すれば、「どのように訴求すべきか」を考えてくれるコピー生成支援システムです。具体的には、広告プランナーが設定したターゲットの条件や、プロダクトのUSP(ユニーク・セリング・プロポジション)にあわせてさまざまな表現方法によるインフィード広告のコピー案を大量生成します。そのうえで過去実績から、より適切かつ広告効果が高いと思われるコピー案をレコメンドしてくれます。

■テキスト広告のコピー自動生成は喫緊の課題
急成長を遂げたインターネット広告の中でも、ソーシャルメディアや、キュレーションメディア、ニュースアプリなどのインフィード広告市場の拡大は目覚ましく、今後も持続的な市場拡大が想定されています。それに伴い、制作する広告量も拡大の一途を遂げています。ターゲットのニーズやライフスタイルにあわせて効果的な広告メッセージを届けるために、スピーディかつ多種多様なクリエイティブを大量に制作することが求められています。その結果、コピーライターやクリエイティブの制作現場の負荷は増すばかりであり、国内の労働力不足や過重労働などが社会問題として注目を集める中で、テキスト広告領域におけるAI活用や自動化は避けることのできない喫緊の課題となっています。

■「AIコピーライター 言葉 匠」(β版)の可能性と今後の展開
「AIコピーライター 言葉 匠」(β版)により、クリエイティブ制作現場のリソース制約を気にすることなく、広告効果を高めるコピーを大量に自動生成することが可能になります。今後、コピーを大量生成する必要があるお客様企業においてトライアル運用を行い、トランスコスモスが担うWebプロモーション業務の精度と効率を高め、お客様企業と顧客のエンゲージメントを向上させていきます。また、トランスコスモスが産学連携の一環として参画している東京大学院工学系研究科 松尾豊特任准教授が主催する「グローバル消費インテリジェンス寄附講座(GCI)」などを通じて得た外部研究機関の知見も活用し、メディア・業種別に、より効果の高い広告コピーを生成できるシステムへと発展させていきます。

●AI研究所「Communication Science Lab」について
「Communication Science Lab」は、消費者と企業のデジタル化やオムニチャネル化が急激に進行している現状を踏まえ、消費者と企業のコミュニケーションを科学する研究所として2017年9月1日にトランスコスモスが設立しました。ニューヨーク大学の関根聡研究准教授を顧問に迎え、AI・ロボティクスなどの先端技術や機械学習・自然言語処理などのデータサイエンスを活用し、次世代コミュニケーションの社会実装に向けた実証実験や産学共同研究、およびトランスコスモス独自の特化型AIやデータ解析手法の開発と、人材育成を推進しています。

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