大日本印刷株式会社(DNP)と日本ユニシス株式会社は、6言語表示に対応した観光案内用のデジタルサイネージ(電子看板)を開発し、10月1日に発売します。
本デジタルサイネージは、画面上の地図から観光スポットを検索する機能や、QRコードを利用して観光スポットのデジタルパンフレットや地図をスマートフォンにダウンロードする機能、お得なクーポンの発券機能など、周辺地域への回遊など観光を楽しむために必要な機能を搭載しています。

【開発の背景】

近年、増加する訪日外国人向けに情報通信技術(ICT)を活用してさまざまな情報を多言語で提供するサービスが広がっています。また、公共機関や観光施設では、地元の情報や魅力をタイムリーに発信するだけでなく、周辺の観光スポットへの回遊も促し、地域全体を訪問してもらうための仕掛け作りにも取り組んでいます。DNPはこれまでも、5言語で観光情報を表示するデジタルサイネージなど、各種デジタルサイネージシステムの開発に取り組んできました。今回新たに、6言語に対応し、周辺地域の回遊を促進する機能を搭載したデジタルサイネージを開発しました。

【「DNP多言語案内システム」 の概要と特長】

公共施設や観光スポットで観光客が求める情報や機能を提供します。日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語の6言語表示に対応し、周辺の観光スポットに誘客して、回遊を促します。観光に必要な「周辺観光案内」「クーポン情報」「デジタルパンフレット」の機能を搭載しています。
観光スポット情報やデジタルパンフレットデータをローカルで保持することでネットワーク切断時にも観光情報やパンフレットの情報を提供することが可能なシステムで、基本機能を下記の4つに絞ることで、基本ライセンス費用を抑えました。

■4つの基本機能

1. 観光スポットを簡単に検索できる“周辺観光案内機能”

画面の地図上で、ジャンルや距離などから観光スポットを絞り込んで検索することができます。

2. クーポン発券機能

観光スポットとクーポン情報を関連付けて登録しておき、スマートフォンでQRコードを読み取ることでクーポンを発行します。また、オプションで、付属のレシートプリンターからのクーポン発券も可能です。

3. デジタルパンフレットや周辺地図の閲覧機能

観光スポットのパンフレットや周辺地図などのPDFや画像のデータを登録することで、観光客はデジタルパンフレットとしてデジタルサイネージの画面上で閲覧したり、QRコードを利用してスマートフォンにダウンロードすることができます。

4. 設置先に適したコンテンツを配信可能

コンテンツの編集・配信を行うための「DNPサイネージ配信管理システムSmartSignage(スマートサイネージ)」を利用して設置先ごとに適切な情報をタイムリーに配信することや、デジタルサイネージを遠隔地から管理することができます。これらの作業をDNPが受託することも可能です。さらに、ネットワークが切断された場合でも、デジタルサイネージに配信済みのデータや、基本情報として登録されたデータは表示できます

■オプションとして追加可能

● “タッチラリー”機能

非接触ICカードFelica(フェリカ)の読取装置を搭載しています。観光スポット等に設置した本デジタルサイネージにFelicaが搭載されたカードをタッチすると、設置場所によって異なる特典やクーポンなどを受け取ることができます。このサービスにより、周辺の観光スポットへの回遊を促進します。

■機器構成例

・ディスプレー : 20インチタッチパネル、解像度 フルハイビジョン(縦1920×横1080ピクセル) 
・寸法/重量 : 幅284×高さ700×奥行400 mm/約25kg
・設置条件 : 屋内仕様、使用温湿度(5~35℃、20~80%以下) 
・基本搭載機能 : 地図情報、周辺観光案内、デジタルパンフレットラック、クーポン情報 
・販売価格(税抜) :運用費(月額)14,000円、
システム導入初期費用 80万円(ハードウェア、ライセンス費、初期設定費など)

※設置作業費・コンテンツ作成費・通信費は別途必要です。
※ICカードタッチラリー、レシートプリンタによるクーポン印刷などはオプションで別途設定することが可能です。オプションのレシートプリンターはサーマルプリンターです。

トップページへ戻る

関連する記事

関連するキーワード