両社は、2019年3月に資本提携しましたが、本日8日から時事通信社が保有するニュースコンテンツをxenoBrainに取り込んでその機能を強化するとともに、xenoBrain販売拡大に向けて時事通信社が協力し、ニュースコンテンツを活用した新たな収益モデル構築を目指します。
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ゼノデータ・ラボは、AIを利用したSaaSサービス「xenoBrain」を開発・提供する会社です。
xenoBrainは、経済ニュースや決算情報に含まれる過去の経済事象の連関から企業の利益影響をAIが自動で分析し、業績予測を行うサービスです。特許取得済みの高度な自然言語処理技術がゼノデータ・ラボの強みであり、文章中から意味を把握し構造化データに落とすことで、経済ニュースの因果関係を可視化し、上場企業の決算短信や有価証券報告書の解析結果と組み合わせることで、経済にまつわる出来事があったとき、その前後にはどんな事象が発生し、上場企業の業績がどのように変化するかを予測することが可能です。これまで、上場企業の分析業務効率化などを目的として、大手金融機関を中心に展開を進めてきました。

時事通信社は、メディア向け一般ニュースと専門家向けの実務情報を手がける総合メディア企業です。新聞社や放送局に正確・公正で迅速なニュースを配信する報道機関であると同時に、金融機関や企業にプロのニーズに応える経済専門情報を提供。さらに、省庁や地方自治体には行政の専門ニュースを届けています。最近ではポータルサイトなどを通じて、個人向けにニュースや映像を提供するデジタル分野のサービスにも取り組んでいます。
拠点として、国内は47都道府県に78の本支社・総支局を置き、海外ではアジア、欧州、米国などに27総支局を展開。AFP、トムソン・ロイターといった海外の通信社とも提携し、生の情報を24時間・365日、リアルタイムで発信しています。

■本提携により実現する主な内容は以下の通りです。
1、 時事通信社ニュースの取り込みによるxenoBrainの将来予測範囲・精度の向上
本提携により、解析対象に時事通信社の蓄積する豊富で正確なニュースコンテンツが加わります。xenoBrainの解析対象ニュースは今までグローバルな記事がメインとなっていましたが、今回時事通信社が保有する過去10年で100万本を超える豊富なニュースが加わることにより、より精度の高い国内企業の将来予測が配信可能になります。また、ユーザーはxenoBrain上で時事通信社のニュースを直接閲覧できるようになります。

2、共同営業による収益機会の向上
時事通信社が長年培った全国78拠点の販売網を活用し、xenoBrainの販売支援を行っていきます。これによりxenoBrain販売先の顧客層が広がるほか、新たな顧客ニーズの発掘も目指します。時事通信社は、保有するニュース資産を活用した新しい事業の形を実現することとなります。
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■代表コメント
株式会社xenodata lab. 代表取締役 関 洋二郎
創業3年程度の弊社が、長年日本の情報提供を支えてきた時事通信社と資本、業務両面で提携できたことを、大変光栄と感じております。時事通信社の多大なる協力のおかげで、膨大かつ良質な記事をデータとして解析し、今までにない分析情報の提供が可能となります。今後はデータ面だけでなく、販売面も含めて様々な形で協業し、今までにないビジネスを共に仕掛けていきます。期待を超えるような成果を出し続けることで、時事通信社と共に世の中を前に進められるようなサービスを展開して参ります。

株式会社時事通信社 代表取締役社長 大室 真生
AIを用いてフィンテックを手がける新進気鋭のベンチャー企業、ゼノデータ・ラボ社と資本、業務両面で提携できたことを大変喜ばしく思います。時事通信社は、フェイクニュースが氾濫する時代にあって、これまで以上に信頼される、正確・中立・公正な情報を読者に迅速に伝えることを目指しています。今回の提携が、時事通信社のニュースコンテンツの利用方法に新たな局面を開き、国内外の幅広いユーザーに役立つサービスを創造することを期待しています。

引用元URL:https://www.xenodata-lab.com/news/20190408/

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