株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:此本臣吾、以下「NRI」)と日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長:平野拓也、 以下「日本マイクロソフト」)は、2017年11月1日、「金融デジタルイノベーションコンソーシアム」を設立します。
本コンソーシアムでは、デジタルトランスフォーメーション*1の推進に寄与する「金融クラウド」の実用性に関する実証実験を実施するとともに、セキュリティやコンプライアンス対応など、非競争領域における各社共通の検討課題については、参加企業が情報を共有し、標準化やリファレンス・アーキテクチャー*2を設定することで、金融機関の業務改善や業容の拡大を図り、工数の削減やIT投資の最適化、サービスリリースの短縮化による収益向上への貢献を目指します。

NRIは、これまでに金融機関向けのICTサービスで培った経験と知見を活かしながら、コンソーシアムの中に設置される各ワーキンググループの議論および活動の推進役を務めます。日本マイクロソフトは、本コンソーシアムのファシリテーションを行う事務局を務めるとともに、クラウドセキュリティゴールドマーク*3など多くの認証に対応したパブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」をワーキンググループでの各種取り組みの基盤として提供するほか、各種技術支援を行います。

コンソーシアム設立時点では11社が参加し、金融業界において高い関心が寄せられている「金融クラウド活用」「高度なデータ活用」「FinTech関連新技術」などの分野からワーキンググループの検討テーマを設定し、実証実験を開始します(詳細は参考資料を参照)。
本コンソーシアムは、設立後も参加企業および検討テーマを拡大しつつ、ワーキンググループにおける研究や討議の成果を通じて、金融サービス業界におけるデジタルトランスフォーメーションを推進し、低コスト化だけでなく、サービスの多様化や次世代ビジネスモデルの構築を図っていきます。

*1デジタルトランスフォーメーション:最新テクノロジを活用したデジタル化による経営変革
*2リファレンス・アーキテクチャー:代表的な利用シナリオとシステム構成をまとめたもの
*3クラウドセキュリティゴールドマーク:情報セキュリティコントロールの国際実施基準である ISO/IEC 27017 に基づき設けられた、クラウド サービス プロバイダーを対象としたセキュリティ基準。

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