株式会社電通(本社:東京都港区、社長:山本 敏博)は、国内外のゲノム技術に関する知見を集め、ビジネスに活用していく社内外横断組織「Smartcell & Design」※1(スマートセル・アンド・デザイン、URL:www.smartcell.design)を本日付で発足させます。

バイオ分野では近年、ゲノム解析・編集の技術革新により、大幅なコスト削減・高速化が実現しています。医療分野がパーソナルゲノム※2時代に突入する一方で、食品、衣料、エネルギー、化学原料などをはじめとした医療以外の分野においても、スマートセル※3の普及に伴い、2030年には工業分野(スマートセルインダストリー)がバイオ産業の約4割を占めるようになるとの予想※4もあります。

スマートセルを活用したビジネスデザインに着目する当社はこれまでも、ゲノム編集や合成生物学の世界的権威・研究機関とのネットワーキングを通じて、「Smartcell & Designキッズイベント」※5など多様な取り組みに関わってきました。
さらに今後は、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)など他の先進技術とも親和性の高いスマートセルインダストリーが本格化する社会を見据え、それを先取りし、顧客ニーズに柔軟かつ迅速に対応できる組織を目指します。

提供するサービスはコミュニケーション領域にとどまらず、ビジネス開発のアイデアやソリューションなど多岐にわたります。
そのため、メンバーは、ゲノム・スマートセル領域の第一人者のみならず、技術の価値を多様な産業に接続して最大化させることが可能な専門・非専門混合チームで構成しており、オープン・イノベーションのスタンスで、今後も幅広い拡張を見据えて体制を強化していきます。

当社は、工業、農業、物性、医療、エネルギーなどのゲノム関連分野で、今までの前提を覆すアイデアと実現手段をもって暮らしに役立つサービス、ソリューションを提供し、豊かな社会の実現に貢献してまいります。
「Smartcell & Design」のロゴマーク
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※1 Smartcell & Designは、電通が商標出願済みです。
※2 パーソナルゲノム医療:一般の人々が遺伝子解析を受け、パーソナライズした遺伝子治療や予防医療を受けること。
※3 スマートセル:ゲノム編集などの技術を用いて、高度に機能がデザインされ、機能発現が制御された生物細胞。
※4 The Bioeconomy to 2030: designing a policy agenda, OECD, 2009、および、バイオテクノロジーが生み出す新たな潮流〔スマートセルインダストリー時代の幕開け〕中間報告書,経済産業省、より。
※5 Smartcell & Designキッズイベント:これからの社会を支える小中学生に、早期にゲノムやスマートセルの概念に触れてもらい、社会への利活用の可能性を考えてもらうイベント。
www.smartcell.design/projects/kids/genomekids_170820/

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