~ 日産・江崎グリコ・Jリーグ・神戸市・福岡市などに続く産官学の参画者を募り、2019年度の事業化を目指す ~
ヤフーは、検索やメディア・ECなどの多岐にわたるビッグデータに加え、自社で保有するAI技術・スパコンなど高度な計算技術も活用し、顧客企業の持つデータと掛け合わせ、そのビッグデータを分析します。先行してデータを掛け合せた取り組みを進めている広告領域より対象を広げ、“生活者の深い理解に基づく商品企画”“需要予測に基づく生産・物流の最適化”など、あらゆる企業活動の課題解決に分析結果を活用します。その結果、顧客企業が提供する商品・サービスが、より生活者のニーズにマッチしたものに改善されることを期待しています。なお顧客対象は、企業に加え、自治体・研究機関も想定しています。
これまでヤフーは、自社が提供する異なるサービスのビッグデータを掛け合わせることで、単一サービスのビッグデータ利活用を上回る精度の予測を実現していました。たとえば「Yahoo!検索」の検索履歴と「Yahoo!ショッピング」の購買履歴を掛け合わせることで、「Yahoo!ショッピング」の新規ユーザーに対する商品レコメンドのクリック率を4.5倍に向上させました。このような異なるサービス間のビッグデータ連携のノウハウを応用し、異なる企業間においてもビッグデータ連携による各種予測精度の向上など、あらゆる企業活動の課題解決を目指します。
先行して、日産自動車株式会社・江崎グリコ株式会社・公益社団法人日本プロサッカーリーグ・神戸市・福岡市といった企業や自治体などそれぞれと実証実験を進めていますが、今後、ビッグデータを保有する企業・自治体・研究機関などの参画者を拡大し、実証実験を本格化してまいります。本格化にあたって、本日よりビッグデータを保有する企業・自治体・研究機関を対象に参画者を募ります。
ヤフーは、これらの実証実験を通じて企業間ビッグデータ連携のノウハウを蓄積し、2019年度の事業化を目指します。将来的には、ヤフーと顧客企業だけにとどまらず、複数企業間でのビッグデータの相互活用を進めることで、日本のさまざまな課題がビッグデータによって解決される新しい世界を実現してまいります。