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 このプロジェクトは、渋谷未来デザインの会員企業であるヒューリック株式会社(代表取締役社長:吉留 学)と協働し、公共空間や、オープンな空間にアートを実装することで、多様なクリエーターやアーティストとまちとのつながりを強め、創造文化都市渋谷にふさわしいまちづくりを目指します。

 長谷部健渋谷区長、佐藤夏生氏(EVERY DAY IS THE DAY クリエイティブディレクター/CEO)、齋藤精一氏(パノラマティクス主宰)、浦谷健史氏(ヒューリックプロパティソリューション株式会社 取締役副社長兼ヒューリック株式会社 エグゼクティブフェロー)、Licaxxx(DJ)が審査員となり、いくつかの企画の中から、「新しい実存 - New Existentialism」が選ばれました。3名の作家(アーティスト)による作品が1つの空間に展示されたバーチャルミュージアム「Unexistence Gallery」と、HULIC &New UDAGAWAの貫通路に展示される平面アートが、オンオフラインで新たに存在するアートを表現しています。

■ 展覧会概要

 物理空間に場を有さず、コロナ以後のアートにおけるエコシステムを探求する「Unexistence Gallery」では、この度、こけら落としとなる展覧会「新しい実存 - New Existentialism」を開催します。本展会場の一つである、HULIC &New UDAGAWA 1F貫通路に壁紙として広がるイメージは、ネットワーク/コンピューター上で演算、展開される(本展では実存の一つとする)作品そのものであり、当ギャラリーでの展示風景です。

 ペスト流行期に、感染から距離を取る新しいコミュニケーション技術として、活版印刷が急激に普及したように、新型コロナウィルスの流行が、Zoomに代表される映像配信プラットフォームなど、新たな通信技術の発達を加速させました。その結果、人々はディスプレイとの内面的距離をより一層縮め、人間が感得する平面的イメージに対するリアリティの質は、大きく変容しています。現在はその過渡期にあると言えるでしょう。それは、これまで実空間の虚像として存在していたバーチャル空間が、実体として背後から前方に入れ替わるようであり、あるいは、空間の中で何か対象のための背景であった壁紙が、それ自体、自律した前景として現象して見えてくるような事です。

 小林健太、平田尚也、やんツーの三者による、写真や彫刻、メディア・アートといった作品が、まずバーチャルに存在し、いくつかの方法で展覧される。本展は、それまで「虚」として在ったものを「実」として入れ替えてみることで生成される、異なる意味の場を軸に、作品の実存とは何か、またそれらを鑑賞すること、所有することの意味を捉え直す試みです。

■ 展覧会情報

タイトル|新しい実存 - New Existentialism
日程|2021年3月17日~
会場|Unexistence Gallery(https://unexistence.net/
 HULIC &New UDAGAWA 1F貫通路 (住所: 東京都渋谷区宇田川町32番7号)
参加作家|小林 健太、平田 尚也、やんツー
主催|ヒューリック株式会社、一般社団法人 渋谷未来デザイン、Unexistence Gallery
監理|T&C JAPAN
企画|Unexistence Gallery
企画ディレクション|李 明喜
デザイン|松見 拓也
バーチャルギャラリー制作|原 淳之助、平田 尚也、松見 拓也、やんツー
壁紙制作|平田 尚也、松見 拓也
PR・コーディネート|一般社団法人 渋谷未来デザイン、株式会社ブーマー

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