◆エリアMMMの概要
エリアMMMは、株式会社PTPが提供する全国エリア別CMデータベース「Madison」のデータを用いて従来の効果測定モデルであった 「MMM : Marketing Mix Modeling」 の課題を解決した独自の効果測定モデルです。

広告主は今まで、勘・経験やヒアリングによる不確かな情報にもとづいて競合他社の出稿量などを予測して全国のエリアごとのテレビCM投資の配分を決定していましたが、「エリアMMM」によって過去のファクトデータにもとづいて客観的に行えるようになります。

             
◆開発の背景
広告主は、広告等のマーケティング投資に対して、その費用対効果について社内外に対して説明責任が厳しく問われる時代になりました。

しかし、マーケティング投資の大きな割合を占めるテレビCMの予算をエリア別にどのように配分するかについては、客観的な意思決定に役に立つデータが不足していたため、各社とも従来からの勘や経験に頼るか、もしくは関係者や取引先へのヒアリングによって競合他社の出稿量を予測して決めるしかありませんでした。

一方で、デジタル広告配信のデータは細かく見られるようになったため、そのデータを用いてMarketing Mix Modeling(MMM)という定量的な手法で意思決定を行う試みがある程度、進みました。

しかし、従来のMMMでは、入手しやすいデジタルマーケティングのデータばかりに重きが置かれ、最も投資金額が大きいテレビCMについては、関東や関西の大都市圏しかカバーしておらず、地方のデータは不足していました。

このように、従来のMMMによる効果測定には課題がありました。

そこで、全国すべてのエリアですべてのCMのデータを5年以上蓄積している「Madison」のデータを用いて、従来のMMMの課題を解決し、精度が高い効果測定を実現したのが、「エリアMMM」です。


◆エリアMMMの特徴
(1) 従来のMMMよりも圧倒的に精度が高い
都道府県単位で効果測定をするため、各エリア別の特徴を織り込んで分析できるようになります。従来のMMMでは一緒にしていた太平洋側と日本海側などの地域を分けることになり、結果として精度が大幅に向上します。

(2) 営業との連携など施策に活かしやすい
多くの企業で営業組織はエリア毎になっています。「エリアMMM」ではアウトプットが都道府県単位で出るため、営業組織が実行しているエリア毎の施策と連携させやすくなります。

(3) モデルがシンプルなので使いやすい
従来のMMMは、複雑なモデルで統計解析に詳しい人しか扱えませんでした。しかし、「エリアMMM」は非常にシンプルなモデルであるため、統計解析に詳しくない人でもわかりやすく、簡単に活用できます。
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◆エリアMMMのアウトプット・イメージ

◆エリアMMMのアウトプット・イメージ

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