中国越境EC事業・訪日中国人向けインバウンド事業へ参入

株式会社アサツー ディ・ケイ(本社:東京都港区、代表取締役社長:植野伸一、以下ADK)は、成長する中国越境EC市場への本格参入を目的に、中国の巨大ECモールである京東(ジンドン)が出資する唯一の日本企業、株式会社フランクジャパン(本社:東京都港区、代表取締役:田中継東、以下 フランクジャパン)と10月23日、出資契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。
経済産業省の「平成29年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によると、中国の消費者がインターネット経由で日本の事業者から直接商品を購入する「越境EC」の購入額は、過去最高額の1兆2,978億円(前年1兆366億円、前年比25.2%増)になり、その購入額はますます拡大しています。世界各国の企業が越境ECの仕組みを活用し、これまでより簡単に自分達の商品を中国人に販売することが可能になりました。参入障壁が下がったため競争が激化し、「安心・安全、高品質な日本製品」というだけでは、もはや中国の消費者に選んでもらうのが難しくなっているのが現状です。

中国越境EC市場の主力モールである京東集団(JD.com)は、同社にとって海外初となる購買センターを東京・大手町に開設するなど、日本製品に注目しています。その京東集団が出資する唯一の日系の越境EC運営会社がフランクジャパンです。同社は、商品の調達、EC事業戦略の立案、販売ページ製作、国際物流、カスタマーサービスなど、中国越境EC事業をトータルで支援しており、特に京東集団が得意とする、自社で商品を仕入れて販売する自営販売方式の運営支援に強みを持っております。
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これまで、中国におけるEC店舗運営事業は、物流会社やカスタマー・サービスセンター会社が主流で、日系広告会社の事業領域外とされてきました。しかしながら、ADKはこの度の出資によって、フランクジャパンの越境EC運営機能と、京東集団と資本関係にあるネットワークを活かしてEC店舗運営事業へ参入し、モール外マーケティングだけでなく、EC事業戦略構築、販売、物流、カスタマーサービスなどEC関連事業をトータルでサポートできる体制を整えました。日系総合広告代理店として、自社組織内に中国EC事業運営をサポートする組織を持つことは、他に例を見ない強みであり、より細やかなシームレスな対応が可能となります。

ADKは、人気アニメなどコンテンツビジネスに強みがある広告会社です。今後は、これまで日本国内で培ってきたノウハウを活かし、中国市場でのニーズの高いアニメコンテンツのEC活用にも挑戦していく予定です。さらには、中国越境EC事業の成功モデルをもとに、EC市場が成長している東南アジアも視野にいれた事業展開も計画しております。

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