株式会社電通(本社:東京都港区、社長:山本 敏博)、株式会社電通デジタル、データアーティスト株式会社の電通グループ3社は、共同でAIを活用したバナーの自動生成ツール「ADVANCED CREATIVE MAKER(アドバンストクリエーティブメーカー)」(β版)を開発しました。

本ツールは、過去に配信されたインターネット広告バナーの表現とクリック率実績を、ディープラーニングを用いて分析することで、パフォーマンスの高いバナーの効率的な生成に寄与します。本ツールではおよそ5秒間に1枚のバナーを生成することが可能で、短時間に候補となり得るバナーを1,000枚以上生成し、その中から特に優れた10~20案を利用することを想定しています。

当社は本年1月にグループ横断プロジェクトチーム「AI MIRAI(エーアイ・ミライ)」※を発足させ、広告マーケティング領域におけるAI研究の更なる高度化を推進しています。ツール開発の背景には、生活者一人ひとりに最適化されたコミュニケーションを志向する現代マーケティングの潮流があります。そのため、ネット広告においてもバナーの大量生成が求められますが、従来はすべて手作業で対応せざるを得ず、長い作業時間を要していました。この課題を解決するために、「AI MIRAI」の活動の一環として、電通デジタル「アドバンストクリエーティブセンター」が中心となってツール全体の設計・制作を行い、データアーティスト社が予測モデルを開発することで、本ツールを誕生させることができました。

当社グループでは、実作業をクリエーターとAIが担う新たな協業の形を「ADVANCED CREATIVE」と名づけ、クリエーターの働き方そのものを変えていくことを視野に入れた取り組みを行っています。そして今後はこの仕組みを、動画広告など他のクリエーティブ領域にも広げていく予定です。

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