TVCMというマーケティング施策がアプリのグロースや運営にどのような形でどれくらい寄与するのかを可視化するため、共同で調査したものです。調査結果についての詳細なレポートは、下記の特設ページにて無料配布いたします。今回は調査結果の一部を紹介します。

■調査結果のポイント
 アプリの成長に効くTVCM施策は大きく分けて2つの波が存在し、マーケティング施策を打つ企業の思惑や狙いについて、TVCMの回数とアプリの利用動向を掛け合わせたデータからある程度読み取ることができることが明らかとなりました。

① TVCM放映期間中の短期的なアプリの成長を狙った「山波」タイプ
 TVCMの放映回数・時間に明確な「山波」があるアプリは、ユーザーの利用を示すDAUやインストールなどの指標も連動して大きく跳ね上がりました。短期間に集中してTVCMを打ち出すことで、その期間中のアプリのグロースの最大化を図っている様子が垣間見える結果となりました。

② 長期のTVCM放映で息の長いアプリの成長やユーザーの維持を狙った「さざ波」タイプ
 一方、キャンペーンなどで放映回数の多少はあるものの、長期にわたり「さざ波」のようにTVCMを放映するアプリは、TVCMの放映の瞬間にユーザーの利用を示す指標が大きく動くことはないものの、長期のアプリの成長や規模の維持につながっており、アプリのグロースに関する息の長い施策の一端をTVCMで補完する様子が見えました。

■データのご紹介(一部、レポートでは実際のアプリ名を紹介しています)
①ゲームアプリA:「山波」タイプ
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ゲームアプリのAは、大小のキャンペーンを使い分けており、最大で週当たり150回を超えるTVCMを投下しています。規模の大きなキャンペーンは、DAUの増加に確実に寄与している姿がデータから見て取れます。特に2018年10月のキャンペーンでは、新規インストールも大きく伸ばしており、TVCMの大きな山波を形成しながら。アプリのユーザー獲得につなげました。

②ニュースアプリB:「さざ波」タイプ
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ニュースアプリBは、定常的に一定量のTVCMを投下し、長期的な成果を狙っています。2019年2~3月に放送回数を最大で週当たり約110回と定常の2倍に増やしたキャンペーンでは、ユーザの呼び戻しに成功したもようです。日常的にテレビを視聴するユーザーを意識したTVCM出稿でインストールを安定確保している様子がデータから垣間見ることができます。

■調査の概要
TVCMというマーケティングの施策がアプリのグロースにどのような形でどれくらい寄与するのかを可視化するため、主要なアプリのTVCMの放映回数とアプリ利用の関係についての共同調査を実施しました。

対象期間: 2018年4月〜2019年3月 対象データ: エム・データで蓄積する「TVメタデータ」、App Apeで蓄積するアプリ利用推計データ(サンプル数約3万)

株式会社エム・データについて
 株式会社エム・データは、テレビ放送(番組およびCM)の放送実績を独自にテキスト化したデータベース「TVメタデータ」を生成して、調査・分析・配信を行なっている、2006年に設立されたデータプロバイダ・リサーチカンパニーです。2014年1月に、民放キー局(在京5局)等と資本提携し、デファクトスタンダードなデータベースを構築しており、主なサービスには、番組やTVCMの放送内容を詳細に記録した「TVメタデータ」を提供する「①データ配信サービス」、お客様のご要望に応じて調査・分析を行なう「②放送実績調査サービス」、放送された話題を露出・報道量等で集計したランキング形式で配信する「③ランキングサービス」、「TVメタデータ」を基点としたビッグデータ解析ツール「④TV Rank」の提供や企業のマーケティング支援、メディアコンサルティング業務等があります。

■App Apeとは?アプリユーザーを最も理解できるサービス
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App Ape(アップ・エイプ)は、スマホアプリの実利用推計データを提供する、国内No.1*のアプリ分析サービスです。(*Fastask調べ)
。テレビにおける視聴率情報のスマホ版のような位置付けで、どのアプリがいつ・誰に・どのくらい使われているかといったデータをご覧いただけます。データは国内のみならず、世界7カ国に対応しております。

スマホアプリの実利用推計データに加え、ストア情報や属性情報など横断的なデータを提供しており、市場・競合調査を始めとするアプリの企画・マーケティングやビジネスの戦略策定に幅広くご利用いただけます。

アプリ開発会社や広告代理店・金融機関など、アプリに関わる法人・個人様にご活用いただいており、これまでに国内外5,000社以上の企業・団体様にご利用いただいております。

引用元:https://fuller-inc.com/news/2019/11/fuller-m-data-report/

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