ARコミュニケーションサービスのイメージ

ARコミュニケーションサービスのイメージ

近年、AR(拡張現実)はゲームやカメラアプリなどを通じて、生活者にも身近なものとなり、今後も日常生活での活用が進むと予測されています。ARを体験するためのデバイス(MRグラス等)や5G環境が普及し、さらに"ARクラウド"技術が進展することで、仮想空間が新たなコミュニケーションの場になるなど、生活体験が大きく変わると考えられます。
そのような背景から、博報堂DYホールディングスと、ARを核とした体験のプランニング・開発を行うMESONでは、今回はMRグラス「NrealLight(エンリアルライト)」を用いたARクラウドにおけるコミュニケーションサービスのプロトタイプ開発と実証実験を行います。

開発中のサービスは、ARクラウドを用いた仮想空間に、現実空間の店舗やスポットの写真・口コミなどのデジタル情報を配置します。その仮想空間において、MRグラスを着用した、複数のユーザーが同時にデジタル情報を操作し、コンテンツ投稿などのコミュニケーションを可能にするサービスを想定しています。実証実験においては、仮想空間と現実空間がシームレスにつながる「サイバーフィジカル空間」で新たな体験・コミュニケーションが創出されることを検証していきます。

今後も博報堂DYホールディングスでは、共同研究体制にあるMESONと共に、MRグラスを着用することで可能となる、「サイバーフィジカル空間」における研究を進め、体験拡張時代に必要となるユースケースやUXの知見を両社で蓄積し活用して参ります。

*1 MR
Mixed Realityの略称で複合現実とも呼ばれ、目の前の現実世界に仮想世界を融合させる技術のことを指します。
*2 ARクラウドとは、現実世界の物体のデータをクラウド上に保存、保持することで現実世界の3Dデジタルコピーをつくり、それを共有できる技術です。この技術により、従来は一人に閉じられていたAR体験が、複数人で同時に共有できるようになり、現実世界の同じ位置に存在する仮想オブジェクトを同時に操作できるなど、よりソーシャル性の高いAR体験が可能になるだけでなく、仮想空間が新たなコミュニケーションの場に進化すると期待されています。

■グラス型MRデバイス「NrealLight」について
今回活用するNreal Ltd.のスマートMRグラス「NrealLight」は、88gという軽量さと高いデザイン性を兼ね備えたモデルで、本体に搭載された3基のカメラによって空間を認識し、現実世界にデジタルな物体や情報を重ね合わせて表示します。2020年に日本でも一般販売が予定されていますが、今回は同社の協力のもと、2019年中に予定されている開発者キットの販売に先駆けて、実機を用いた実証実験を行います。

引用元:https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/2019/09/2335.html

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