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近年、生産年齢人口の減少による人手不足などの社会課題に対し、ロボットを活用したサービスに期待が集まっています。このような背景のもと、接客や広告媒体としてロボットを活用することで、店舗の省力・省人化や広告効果向上を目指し、共同研究グループではAIを活用した研究に取り組んでおります。

このたび、共同研究グループでは人が行き交う商業施設を実証フィールドに、心理学的な知見に基づいた動作を実装したロボットを設置し、通行人に対して協力店舗を推薦し誘導を行う実証実験を実施いたします。今回は主に、「通行人をロボットの前に立ち止まらせる動作生成」と「通行人をロボットの前で滞留させる動作生成」についての検証を行います。
<実施イメージ>

<実施イメージ>

■実施概要
●実施名称:公共空間における接客ロボットの実証実験

●実施主体:共同研究グループ
・株式会社サイバーエージェント AI Lab(代表:馬場 惇)
・大阪大学 大学院 基礎工学研究科 石黒研究室 (代表:石黒 浩)
・立命館大学 情報理工学部 ヒューマンロボティクス研究室(代表:岡藤 勇希)

株式会社サイバーエージェントと大阪大学大学院基礎工学研究科では、これまでも先端知能システム共同研究講座を発足させ、ロボットなど対話エージェントによる接客対話の自動化に関する研究開発を進めてきました。そこに立命館大学情報理工学部ヒューマンロボティクス研究室も参画し、3者による共同研究としてロボットなど対話エージェントによる接客・広告技術の確立や科学的知見の獲得を目的とした研究開発を行っています。

●内容:
共同研究グループでは、接客ロボットに必要な要素技術として「通行人の行動の認識・予測」「通行人の注意を惹き付けるロボットの動作生成」があるという仮説を設定し、今までにホテルのロビーやオフィスで実証実験を重ね、接客ロボットに必要な技術についての効果検証を行ってきました。
今回の実証実験では、ロボットが通行する人に株式会社サイバーエージェントのノベルティグッズの推薦を行う中で、主に「通行人をロボットの前に立ち止まらせる動作生成」と「通行人をロボットの前で滞留させる動作生成」についての検証を行います。
また、ロボットは卓上型のコミュニケーションロボット「Sota®(ソータ)」※1を使用。小型で場所を選ばずに設置できることから、狭い店舗での導入にもつなげていくことが可能になります。
※1 「Sota®(ソータ)」はヴイストン株式会社の登録商標です。

●検証項目:
・商業施設における通行人の行動や属性を認識する技術の実用性検証
・ロボット動作に対する通行人の行動変化(興味を示す、立ち止まる、ロボットとのコミュニケーション)
※実証実験の実施にあたっては、ATC内の店舗である「めんたいパーク大阪ATC」の協力のもと、同店舗への誘導を行います。

●実施期間:2019年7月16日(火)~8月4日(日)

●実施場所:大阪南港ATC ITM棟2F

今後、共同研究グループでは実証実験を通して得た結果をもとに、ロボットによる接客・広告技術の研究を進め、実用化に向けて取り組んでまいります。

引用元URL:https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=23420

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