大量生産・大量販売が当たり前だった時代から一変し、市場は成熟化、様々な価値観を持った顧客のニーズを捉える必要性が日増しに高まっています。それに伴い、ビジネスモデルとしても、消費者に対して直接的に販売するD2C(Direct to Consumer)が近年増加の一途をたどり、実店舗のデーターを持つ小売側だけでなく、メーカーの消費者インサイト理解が、今後の成功の鍵になるといえます。

消費者インサイトの調査方法として、インターネット調査や、デプス調査を実施する企業も多く存在します。しかし、回答者に偏りが生じてしまい、リアルな消費シーンとはかけ離れ、ミスリードが生じ、講じた施策が失敗に終わってしまうケースも少なくありません。

そこで注目を浴びたのが、ソーシャルリスニングです。SNS上のUGCをキーワード単位で調査し、キーワードの流行りや、製品のネガポジ判定など、消費シーンにマッチしたリアルな声が収集でき重宝されました。しかし、冒頭にも述べたように市場の成熟化と、顧客ニーズの多様化が進み、「事象を可視化」するソーシャルリスニングの情報だけでは何が流行っているかを判断する材料にはなっても、インサイトとしては不足してしまうケースが増えてきています。「対象者と事象を可視化」して、 “誰に”“何が”流行っているかを掛け合わせることが、現在の消費シーンに合った消費者インサイトといえます。

当社が開発した「SOCIAL PROFILING(ソーシャルプロファイリング)」は、通常のソーシャルリスニング(キーワードなどのデータ抽出)に加えて、“画像解析AI”や“自然言語処理AI”を活用し、画像や文字情報を複合的に解析し、投稿者の年代や性別、生活エリア、趣味趣向などの属性情報を掛け合わせて推測します。

これにより、画像で商品の特徴を判断するハッシュタグに左右されない抽出や、共起ワードの含有量からネガポジ判定を実施し、商品の満足度調査など、高度な「事象の可視化」を行うだけでなく、その「事象の対象者」がどのような人であるかも可視化する多様な調査が実現できます。結果、詳細な消費シーンを想定した消費者インサイトの収集が可能になり、マーケティングプロモーションを成功に近づけることが出来ます。

※UGC(User Generated Contents) とは、ユーザーの手によって制作・生成されたコンテンツの総称で、FacebookやInstagram、Twitter、ブログ、写真共有サイトなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)に投稿されたコンテンツのほか、クチコミサイトに投稿された感想や、通販サイトの商品レビューなども含む。
UGCの分析による商品の購入者を可視化する活用例イメージ図

UGCの分析による商品の購入者を可視化する活用例イメージ図

活用例として、上の図のようにUGCの分析による商品の購入者を可視化することも可能です。分析の流れとして、①関連ワードが含まれる全てのワードを抽出 ②画像解析AIで指定商品が映った投稿のみを抽出 ③自然言語処理AIでキャプション、ハッシュタグ、対象アカウントの他の投稿を分析し、実際の利用シーンを基にしたリアルなペルソナを浮き彫りにします。

その他にも、期間を指定し特定のハッシュタグを抽出し、キャンペーンや観光スポット、食事などの参加者の分析・効果検証への活用。特定ハッシュタグから分析用のUGCを抽出してリサーチ企業への納品。入学・卒業・成人・出産などのライフステージにある投稿を抽出し、ターゲットを選出するなどの活用も可能です。独自開発のプロファイリングAIを活用することで、複雑なデータ分析も可能で、分析・調査の内容は、企業のご要望に合わせてご利用いただくことができます。

今後も、AIQは”あなたの「本当の好き」を共に発見し、一歩先のライフスタイルを創出する”を企業理念に、人工知能によるプロファイリング技術を基に「企業と個人の新しい繋がりを創るプラットフォーム」を提供していきます。

引用元:https://aiqlab.com/news/%e7%8b%ac%e8%87%aa%e9%96%8b%e7%99%ba%e3%81%ae%e3%83%97%e3%83%ad%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0ai%e3%81%a7%e3%80%81%e3%81%82%e3%82%89%e3%82%86%e3%82%8bugc%e3%82%92%e8%a7%a3/

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